親知らずの抜歯
はじめまして!
4月から院長に就任した佐藤栄晃と申します。
これまでは大学病院等で口腔外科診療に携わってきました。
顎顔面領域の骨折などの外傷、顎骨のう胞や腫瘍、顎変形症、口腔癌など様々な手術を行なってきましたが、一番多く行なってきた手術が 親知らず(智歯)の抜歯 です。
最近はyoutubeで智歯の抜歯手技をみることができ、その再生回数の多さに驚かされますが、恐らく、親知らずに関して良くも悪くも興味がある方が多いと推察します。
上あご、下あごに普通に生えている智歯でうまく噛めている場合は、抜歯の必要はありませんが、斜め、または水平に埋まっていて、歯茎が腫れたり、虫歯になってしまっている場合は抜歯が適応になることが多くなります。
当院では、問診・診察の後に、レントゲン写真、CT画像で智歯の状態(埋まっている深さ、下あごの中を走っている神経、血管との距離など)を確認します。
局所麻酔(歯茎に打つ注射の麻酔)での抜歯が可能か、全身麻酔(寝た状態の麻酔)での抜歯が必要なのかを判断します。
全身麻酔での抜歯が必要と判断した場合は、近隣の病院歯科口腔外科を紹介いたします。
智歯の抜歯は、抜歯前の診断がとても重要です。
患者さんの年齢、性別、顔貌、顔の皮膚の硬さ、開口量、骨の硬さ、埋伏深さ、歯の傾斜角度などから抜歯の難易度を予測し、事前に十分にシミュレーションしてから手術に挑みます。
これは一朝一夕で身に付くものではなく、たくさんの患者さんと真摯に向き合って初めて身に付くものです。
当院で抜歯する場合は、抜歯の方法、偶発症、抜歯にかかる予定時間などを模型や説明書を用いてしっかり説明します。
親知らずの抜歯に、良い印象をお持ちの患者さんはいないと思います。
怖いから、痛そうだからと放置することで、親知らず以外の歯を失ってしまう場合もあります。
ひとりで悩まず、まずは当院でお気軽に相談してみてください!