口腔がんについて
みなさんこんにちは!
院長の佐藤です。
今回は「口腔がん」についてお話しします。
当院では虫歯や歯周病の検診や、治療が終わった後の口の中のメインテナンスも積極的に行っています。
その際に口の中の粘膜の状態も確認しています。
口腔がんとは、「お口の中にできるがん」のことで、多くは舌、口底(舌の下側)、歯肉にできます。
口腔は消化器系の入り口として、喫煙や飲酒、食物などによる化学的刺激に晒され、また虫歯や不良な歯の被せ物などによる機械的刺激があり、発癌にかかわる特殊な環境と危険因子が複数存在することが特徴です。
最近、タレントの方が口腔がんに罹患し、その症状や治療、リハビリの様子などをメディアが取り上げ、多くの方に認知されたと思います。
早期がんの5年生存率は90%と良好ですが、進行がんでは50%と低く、また、治癒しても重い機能障害が残ることがあります。
年齢調整による男女比は3:2 と男性に多く、人口の高齢化に伴って口腔がんの罹患数も増加しつつあリます。
【口腔がんのセルフチェック】
他の臓器では簡単に内部を観察できませんが、口の中は自分で観察できます。
定期的に口の中をセルフチェックすれば、口腔がんは比較的簡単に発見できて、早期治療につながります。
<セルフチェック表>
- 唇の内側と下あごの歯ぐきを見て、触って下さい。
- 上あごの歯ぐきを見て、触って下さい。
- 頬の粘膜を見て、触って下さい。
- 舌を前に出して、舌の両脇、舌と歯ぐきの間を見て、触って下さい。
- 下あごから首にかけて触って下さい。
上記のチェックで、白いまたは赤い斑点、治りにくい口内炎、盛り上がったできものはありませんか?また、あごの下と首の両脇に腫れはありませんか?
お口の中で何か気になることがありましたら、ぜひ遠慮なく受診してください。